仕事が終われば、いつもの街を通って
いつもの道を通り、いつもの見慣れた景色を抜けて
車は家へと辿り着く

すっかり日常に溶け込み
そこにあるのが当たり前だと思っていたもの
この5年間続いていた日常が昨日終わりを告げた


結局一度も行かなかった角のケーキ屋

いつも赤い顔をしたオヤジが騒いでいた駅前

いつもと違う道を抜けた時に見つけた小料理屋

どんなに飛ばしてもいつも赤信号だった交差点

いつも立ち寄ったコンビニですれ違ったお姉さん

いつの間にかなくなっていたイタリア料理のお店

毎年冬になるとクリスマスツリーが綺麗だったお菓子工場



自分の日常であると同時に、この街の日常になっていた通勤風景




いつもと変わらない街並みが見守る中
いつもより少しゆっくりと車を走らせた昨日の帰り道






当たり前の事が当たり前の事として明日も来ると言う幸せ
何故もっと早く気が付かなかったのだろう